本校進路指導部は学年ごとに「進路だより」を発行しています。3年生担当者は先日、「スタサポ特集号」を発行しました。77期生の皆さんはしっかり読んだでしょうか。その特集号の最後のところに「余談」のコーナーがありました。「余談」と称するにはもったいなくて、この場で一部を紹介します。
皆さんにはとんでもない力が秘められています。磨けばいくらでも光るのです。しかし、磨こうとしなければ一生光ることはありません。・・・自分を磨き上げ、さまざまな物事を考えられる人になってほしいのです。そのためには幅広い知識が必要です。・・・みなさんには世の中を俯瞰して見られる素質があります。ただ、そうして世の中のことがよくわかる人生になるかどうかはどれだけ切磋琢磨するかにかかっています。この1年は本当の勝負の年です。どんな人生を送りたいかを含めてしっかり考えてください。
私(校長)がこの文を読んで大いに共感したのは、先日3年生の科目「倫理」での「哲学対話入門」とという授業を見学したからだと思います。その授業で、あるグループは「なぜ大学に行くのか」と言うことについて話し合っていました。受験勉強をして大学合格をめざすこの1年。果たして結果はどうなるのか。この経験をしてその先どうなるのか。毎日頑張るほどつい思ってしまうことなのだと思います。その答えのヒントになるものがこの「進路だより」にあるのでは、と思いました。結果はどうであれ、自分を磨くために全力を尽くせば、その先に見えてくるものがあります。”I’ve learned that I still have a lot to learn.” (Maya Angelou, American civil rights activist and author)の境地です。切磋琢磨しないと見えてこないものがある。それを見つけに行ってほしい。皆さんのその高い能力を一層伸ばして、新しい世界を見つけ、切り開いてほしい、と強く願います。