生徒による研究活動
研究活動(図:課題発見と課題解決)を通して、3年間で研究者としての基礎を身に付けます。
流れ
- ・ 1年次
- 研究プロセスの基礎固め、研究課題の決定
- ・ 2年次
- 研究活動の実践
- ・ 3年次
- 大学や研究所など外部連携を強化して研究活動を深化させる
COMPREHENSIVE SCIENCE
総合科学科では「未知を切り拓く力」をコンセプトに研究者としての資質の育成をめざしています。研究者は未知を楽しみ、挑戦し、「分からない」を「分かる」に、「できない」を「できる」に変えてきました。このような未知を切り拓く力は今の時代を生きる力でもあります。社会変化の激化・価値観の多様化が進む時代においては、未知で多様な問題に対応し続ける必要があるからです。
本学科では、このような「未知を切り拓く力」を下記に示す研究活動・実験実習・発表活動・国際活動の4つを柱に育成します。
・課題発見力
・課題解決力
・実践的な知識技能
・表現力
・課題共有力
・国際性
・使える英語力
未来を切り開く力へ
研究活動(図:課題発見と課題解決)を通して、3年間で研究者としての基礎を身に付けます。
物理・化学・生物・数学・情報といった理数科の専門科目の中で、実験・実習を積極的に行い、 理数分野の実践的な知識技能を身に付けます。またフィールドワークや合宿及び最先端の科学分野で活躍する本校卒業生の講演会などを行い、科学技術に対する知的好奇心を育てます。
フィールドワーク
実験
本校卒業生による
研究活動支援
研究など自身の取組を他者に伝える活動を活発に行い、表現力(他者に伝える力) を身につけます。また生徒が互いに評価し合う活動を通して、課題を共有して学 び合う姿勢を学びます。
国際文化科を併置する強みを活かし、自身の考えを英語で伝える教育活動を積極的 に行い「使える英語力」を身に付けます。英語による研究成果発表会や海外との共同研究など多くの国際活動に参加でき、国際性を育てることができます。
SSH海外研修でフロリダ州オーランドにあるNASA関連施設や企業、STEM教育をリードする現地の高校や大学を訪問し、さまざまな交流や講義を受け、学びます。(この探究ツアーは、国際文化科・総合化学科両学科からの参加が可能です)
これまで総合科学科を中心に2月に実施してきた「オールイングリッシュ」の探究成果発表会です。発表やその資料はもちろん、司会進行も全て英語で行います。また海外の高校も参加して発表します。2022年度からは国際探究発表会(インターナショナル・リサーチ・フォーラム)として国際文化科も参加するイベントへと発展しました。
スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは、文部科学省から指定を受けて、理数教育に関する教育課程の改善のための研究を行う高校のことで、全国で約200校の高校が指定を受けています。住吉高校は平成19年度よりSSH第Ⅰ期(5年)、平成24年度には第Ⅱ期(5年)、平成30年度には第Ⅲ期(5年)の指定を受け、全校体制でグローバルに活躍できる科学的思考力・創造力・協働する力、英語による質疑応答能力を備えた生徒の育成をめざしています。
現在は「国際性豊かな科学技術人材を育成」を掲げ、(1)国際共同研究の実施、(2)国際科学発表会の発展、(3)語学研修、異文化交流ではない海外研修の実施に力を入れています。
大学の研究室を訪問するイベントで、プロの研究者との交流や研究の現場を体感します。年に数回、希望者を対象に実施しており、参加生徒は研究職に至るキャリアパスや研究の面白さや必要な資質を学びます。
希望者対象に水曜7限に実施しているSuper Classのひとつで、探究活動に特化した授業です。
本校の探究活動は2年生から本格的な実践がスタートしますが、Super Researchでは1年生から探究活動を実践できます。また国際文化科も参加でき、文系理系の分野に縛られずに自由なテーマで自分の興味関心を追求します。さらに台湾姉妹校との共同研究など国際共同研究を実施しており、文系・理系、国内・海外といった枠組みにとらわれないシームレスな人材の育成をめざしています。
語学研修・異文化理解とは異なる「リサーチ型の海外研修」です。生徒は「日本との相違点・共通点」を大きなテーマとして自然・科学技術・文化を対象に現地で調査します。また自身の探究テーマの発表及び意見交換を通し、異なる価値観とのアイデアの共創を体験します。2022年度は米国のNASAを中心にオーランド州のSTEM教育の推進校で過ごすなど、世界トップレベルの科学技術教育の現場で活動しました。
住吉高校では、「SUKIPRO」という科目で自分の好きなものを活かした社会貢献プロジェクトの企画・実践を行っています。国際文化科、総合文化科の枠組みを取り外し、共通の探究活動を進めることで、両学科の強みを生かした、課題解決をめざします。
学校内・外部をまきこむ探究活動
総合科学科では、日々の学習や研究活動に加え、大学と連携した科学教育を取り入れたり、英語教育にも力を入れており、科学技術国を支える有能な人材育成を目指したカリキュラムとなっています。
時間数 | 1年 | 2年 | 3年 |
---|---|---|---|
1 | 現代の国語 | 現代文探究 | 近現代文探究 |
2 | |||
3 | 言語文化 | 古典探究 | 古典探究 |
4 | |||
5 |
地理探究 世界史探究 日本史探究 政治経済・理数数学演習 |
||
6 | 公共 | 地理総合 | |
7 | |||
8 | 理数数学I | 歴史総合 | 理数数学特論 |
9 | |||
10 | 理数数学II | ||
11 | 理数数学III | ||
12 | |||
13 | |||
14 | 理数化学 | ||
15 | 発展理数化学 | ||
16 | 理数生物 | 理数化学 | |
17 | |||
18 | 理数物理 |
発展理数生物A 発展理数物理A |
|
19 |
発展理数生物B 発展理数物理B |
||
20 | 体育 | 体育 | |
21 | |||
22 | 保健 | 保健 | |
23 | 芸術I | 家庭基礎 | 体育 |
24 | |||
25 | 情報I | 英語コミュニケーションII | |
26 | 英語コミュニケーションIII | ||
27 | 英語コミュニケーションI | 論理表現I | |
28 | 論理表現II | ||
29 | 科学英語 | ||
30 | 論理表現I | 英語問題演習 | |
31 | SUKIPROII | ||
32 | SUKIPROI | SUKIPROIII | |
33 | HR | HR | HR |
※第3学年のカリキュラムには3つのコースがあります。数学Ⅲを履修しないコースもあります。