11月に入りました。秋というには寒いような朝晩です。10月27日から2025年秋の読書週間が始まっています。今年度の標語は「こころとあたまの深呼吸」です。毎年校長が生徒の皆さんにお勧めする本を紹介してきましたが、今年度も遅ればせながらいくつか紹介していきます。すべて図書館にある本です。

数学の話。天体・地学の話。理系に興味があれば理解度が増します。総科の生徒さんはぜひ。

こちらは歴史に興味のある人向き。1945年7月米ソ英仏の統治下におかれたベルリンで起こった事件。歴史ミステリー。

秋の夜長のミステリー。読みだしたら止まらない。(「爆弾」は上映中の映画の原作)

「ついてないなあ・・・」「なんでこんなことに・・・」と思うときに読んでみよう。ほっこりしたい人向け。


「本を読んでいるときのニンゲンの姿って、好きだなって思う。美しいって思う。確かにそこにいるのに、どこかを旅しているのがわかる。体は止まっているのに、何かが動き出しているのが伝わる」(青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』より。話し手は猫です。)
この文を読んで思い出しました。『初めての文学シリーズ』という本のあとがきにある作家お二人の言葉です。
「小説の入り江の先には文学の海があり、その向こうには芸術の大洋が拓けている。生涯をかけてもけっして渡り尽くすことのできぬ、豊穣の海である。」(浅田次郎)
「本のうしろには、数え切れないほどの書き手たちが延々と書き継いできた広大な世界が存在しているのです。どうか、ただの紙束に印刷された活字の列から「世界」が立ち上がる瞬間を、皆さんの柔らかい心で感じ取っていただけますように。」(宮部みゆき)
こころとあたまが深呼吸するような読書を皆さんもぜひ!


